水を得た魚

鴨ですけど

♡♡♡北山宏光さん沼落ちブログ♡♡♡

はじめに

わたしは「ファン歴」で優劣をつけるのがあまり好きではない。昨日好きになった人も20年前に好きになった人も、そりゃ知識量とかに差は出るだろうが(だからまあ個人的には、好きになったばっかりの時期はあまり大きな口を叩かないというか、わかった"風"の発言はしないよう気をつけている。新参者が偉そうに振る舞ったら不快になる人がいるのは理解するので)、「好き」という気持ち自体に卑賤はないと考えるからだ。コンテンツが栄えるためにはいわゆる「新規」の存在が不可欠であり、そういう意味でも新しく参入するファンは歓迎したいし、それと同時にいわゆる「古参」がコンテンツに対して時間とお金をかけてくれたからこそ今もコンテンツが存在し続けていてくれているわけで、そこに感謝の意も抱きたい。「新規」も「古参」も等しく大切な存在であり、どちらが優遇されるべきとかそういう話はしたくない。という考えもあり、今までわたしは自分のファン歴を意識的に明言してこなかった。ファン歴の色眼鏡で見られたくなかったからである。だか今回は敢えて、いつからKis-My-Ft2が好きなのか、北山宏光さんを好きなのかを記録しておこうと思う。だって今回を逃すと二度と言う機会なさそうだし!!?確実に今が一区切りのタイミングではあるし!!?せっかくなら沼落ち物語聞いてほしいし!!?聞いて聞いて!!これからも好きだけど、好きになったきっかけの話なんて何回しても楽しいし!!?

というわけでいかにしてKis-My-Ft2というアイドルに、北山宏光さんという光り輝く存在に首ったけになったのか、ニヤニヤしながらまとめていこうと思う。

 

出会い

Kis-My-Ft2のデビューから少し経った頃。

もともとジャニーズの他のグループを軽く追っかけていたこともあり、Kis-My-Ft2というグループ名はなんとなく知っていた。しかしEverybody Goすらろくに知らず、顔と名前が一致するメンバーもおそらくいなかった。たぶんテレビなどで見かけたことはあったのだろうが、特段印象に残るまでは至っていなかった。

そんなわたしがKis-My-Ft2に出会うきっかけとなった番組がある。

いきなり黄金伝説」である。

我が家はバラエティ番組が大好きで、黄金伝説は毎週見ていたし、中でも楽しみにしていた企画が「1ヶ月1万円生活」だ。

そう、「1ヶ月1万円生活」。

我らがキスマイのエースこと玉森裕太さんが玉ねぎ生活をしていた「1ヶ月1万円生活」だ。

毎回見ている「1ヶ月1万円生活」になにやらジャニーズのアイドルが参戦するらしい。グループはKis-My-Ft2……?そういえば最近デビューしたグループの名前がそんな感じだった気がする。まあとにかく今回も見てみるかー。いつも通りの軽ーい気持ちで番組を見始めた。

その刹那、わたしは玉森裕太さんの虜になった。

玉森裕太さんのどこがいいのか今さら語る必要などないのだが、語れば語るほど陳腐化すると理解しつつ、なるべく記憶を掘り起こして文字にしておこう。

はい、まず顔がいい。

ごめん、正直言って顔がいい。ごめんごめん。いや中身もめちゃめちゃ素敵な人よ?それは今から説明するけどさ。第一印象っていうか第一印象に至る以前のぱっと見の印象てやっぱ顔じゃん?芸能人の一番最初にどこを見るってやっぱ顔じゃん?その顔がさ、玉森裕太さんはさ、めーちゃめちゃきれいなんだよね。わたしから見たら全然年上なんだけどさ、その頃のわたしなんてまじでがきんちょなんだけどさ、玉森裕太さん見て「は?かわい……」って思ったもんね。顔がきれいすぎる。虜要素その1。

顔がきれいすぎる人が1ヶ月1万円生活なんていう過酷バラエティで奮闘してるだけでもう好きなんだけど、玉森裕太さんはその奮闘の仕方がまたよかった。口が悪いけど、とにかくとーーーってもおばかだったのだ。

俺は玉森だから玉ねぎで生活する!って言いだした時点で視聴者的にはまじかよである。玉ねぎって主食じゃねぇし、そんな腹たまらんやろ。

玉森裕太さんはとある玉ねぎ農家さんが主催している玉ねぎ収穫し放題に参加する。何キロ十数キロという単位で玉ねぎを抜く。玉ねぎへの執着がすごい。玉ねぎを抜き終わった玉森裕太さんは、あろうことかそのまま帰ろうとする。

玉ねぎ農家さんは言う。「○○○○円ね」

玉森裕太さんは言う。「えっ!?お金かかるんですか!?」

はい好きーーー。おばかすぎるーーー。

玉森裕太さん曰く「抜き"放題"だからタダだと思った」←意味分からない

そんなこんなできちんとお金を払い、玉森裕太さんの1ヶ月1万円並びに1ヶ月玉ねぎだらけ生活が幕を開ける。

玉森裕太さんのおばか列伝は留まることを知らず、多すぎるほど供給された。

・お金をすべて1円玉に両替して支払いが大変になる(これは「1円の重みを知れ!」と言ってやらせた濱口パイセンが悪い)

・薄力粉が読めない(うすちから……?うすりき……?)

・ADの池端さんと仲良くなる(微笑ましかった)

・料理を作った後キッチンにある小型カメラに見せるのだが、しばらくカメラとマイクを間違えており、マイクに料理を見せていた

・ライブで地方に行く際お弁当を持参するのだが、特大オニオンリングタワーを作って持っていきメンバーに慄かれる(後から思えばミント魂(この書き方久しぶりにした)の時期だった)

・玉ねぎを観葉植物のように飾る(なんか成長しちゃってた気がする)

・なぜか製麺を極める(手打ち麺めちゃめちゃうまくなってた)

などなど……。いやほんと、すごーく頑張っていた。おばかだったけど。なんやかんや優勝した。すごすぎる。ツアーと鬼過酷バラエティ両立したなんて。本当にすごい。

かくしてわたしは番組終了後も玉森裕太さんが気になり続け、とはいえどうしたらいいかもわからず、しばらく内にふつふつと未来のオタクとしての炎をたたえていた。

 

運命

春から始まった1ヶ月1万円生活の放送が終わり、季節は夏。運命は急に訪れる。

我が家はテレビ大好きファミリーなので、いつでもテレビがかかっていた。これが見たい!というわけでもなく、特に見たいものがなければ適当にチャンネルが合わせられてるというのが常である。

その日、たまたまとあるドラマがかかっていた。

ビギナーズ!」である。

 

「ビギナーズ!」である。

 

正直そんな興味があったわけじゃなかったし、かかってたからぼーっと見ていただけだ。ストーリーも真剣に追っていたわけじゃないし、ただただ目線の先にテレビの画面があるだけだった。

しかしそんなわたしを雷に打たれたような衝撃が襲う。

 

立花団司

 

北山宏光さん演じる、立花団司。わたしは団司先輩と呼んでいる。その団司先輩が、画面に登場したその時、

わたしは生まれて初めて一目惚れをしたのだ。

なにこのスーパー顔が整ってる人!?すべてのパーツが完璧!肌が綺麗!配置神!美しい!造形美!か、か、か、かっこよーーー!!!

役名しか知らないその人に一目惚れをしたのだ。本当に、この上なくきれいな顔立ちだと思った。整いすぎていると思った。こんなに各パーツやその配置が正確無比な人間がいるのか?と思った。いた。そこに。画面の中に「完全無欠」は存在したのだ。

はっきり言ってその黄金比的な美しさに目を奪われてドラマのストーリーは全然はいってこなかったのだが、一応最後まで続けて視聴し、エンドロールが流れてきたとき、また果てしない衝撃を覚えた。

 

立花団司 北山宏光(Kis-My-Ft2)

 

Kis-My-Ft2!!!??あのおばかな玉森裕太さんと同じグループのKis-My-Ft2!!!??き、き、Kis-My-Ft2!!!??おばかでかっこかわいい玉森裕太さんだけでなくスーパー顔整い人間北山宏光さんも所属しているのかKis-My-Ft2!!!??なんて恐ろしいグループKis-My-Ft2!!!!!

 

こんなことがあるのかと思った。春先に心奪われたアイドルと同じグループの人に一目惚れするなんて。が、しかし、今でこそ「あれは一目惚れだった」と認識してるのだが、当時はがきんちょだったこともあり、こんなに衝撃を受けたのに、まだオタクの扉は開ききらない。

 

それでも神に導かれるかのように、運命とは重なるものだ。後日、週末、土曜か日曜かのお昼すぎにテレビを見ていたときのことである。これまたたまたまTBSがかかっており、「ビギナーズ!」の番宣特番が放送されていた。

内容を簡単に説明すると、ドラマの衣装(警察学校の話なので警察の衣装)を着ながらキャスト(後から思えば藤ヶ谷さんが主演だった)が役としてではなく本人として、撮影の裏話などを語る、といった番組だった。衣装を着ているので、そこにいるのは北山宏光さんというより立花団司先輩そのものである。

立花団司先輩はクールで寡黙なキャラクターだった。胸に熱いものは秘めているものの口数は多くなく、表にはなかなか出さないが信念はある。そんな人物像だった。

その番宣番組で、そんな立花団司先輩、の姿をした北山宏光さんは、

MCとしてめちゃめちゃ場を回していたのである。

え!?寡黙な団司先輩はどこへ!?この人めちゃめちゃ喋るじゃん!あっかる!陽キャじゃん(当時はたぶんそんな言葉なかった)!トーク回してるんだけど!めっちゃ笑うじゃん!クールの面影もない!

これが俗に言うギャップ萌えである。

役と役者本人の性格が違うのは当たり前なのだが、ファーストインプレッションがクールで寡黙な団司先輩だったため、明るいどころか意気揚々と場を回している北山宏光さんに思考が維持できないほど脳みそを鷲掴みにされたのだ。息の根が止まらなかったことに感謝したい。

この時点でハァハァ……北山宏光さん……しゅき……とはなっているのだが、がきんちょだからか、まだオタクの扉は開ききらない。

まあほんとテレビばっかり見てる子どもでよかったとつくづく思う。年がら年中テレビを見っぱなしだったおかげで、次の運命も逃さずに済んだのだ。

ダメ押しとなったのが夏の音楽特番、確証はないが時期的におそらく「FNSうたの夏まつり」だったと思う。

フル視聴していたわけではないが、わたしが番組を見ていたそのタイミングで、Kis-My-Ft2がパフォーマンスを披露した。(奇跡。ありがとう。番組構成、選局、わたしのテレビ視聴時間の長さに感謝)

 

曲は「ビギナーズ!」の主題歌である「WANNA BEEEE!!!

 

まーーーこれまたぶったまげた。なんていったって曲が良すぎる。パフォーマンスが良すぎる。そして北山宏光さんの歌がうますぎる。逆に聞きますけど顔がーーー好きーーー!ってなった人が実はトークがまわせて歌って踊れてしかもパフォーマンスのスキルが高いとなったら正気でいられます?なんで顔がいいだけでお腹いっぱいなのにそのうえダンスができるんですか?歌がうますぎるんですか?「このまま加速する」の歌い声が衝撃的だった気がする。覚えてないって人はYouTubeでMVを見てください。

 

https://youtube.com/watch?v=EOkRn6hHkI0&si=Ex5X332YVHo_oEyu

 

かくして、さすがにもう引き返せない場所まで♪深入りしてるみたいだな♪と自覚した鴨ちゃんは、大急ぎでCDショップに連れて行ってもらい、WANNA BEEEE!!!のシングルを買ったのであった。当時は多形態売りというものがよくわかっておらず、似たジャケットのCDがいくつも売られておりとても困惑した。結局後にすべて集めることになるのだが。

 

おまけ

「ビギナーズ!」の放送が終わった秋頃に学校で文化祭が行われ、そこで有志がステージで箏(こと)を演奏する、という演目があった。自分はそれを客席から見ていた。さくらとか春の海とか定番の曲を演奏した後、続いて始まったのはまさかのWANNA BEEEE!!!だった。もう一度言うが箏(こと)の演目である。ふつうに選曲ミスだと思う。WANNA BEEEE!!!の箏曲用楽譜なんてあるのかよ。でもそこで選ばれるということは当時それだけ売れていたということなのかもしれない。ちなみに客席側を見渡す限りわたしだけがサビで踊っていた。すべての演奏が終わった後、音楽の先生によるセルフアンコールがあったのだが、アンコールに指定された曲もまさかのWANNA BEEEE!!!だった。先生がファンだったのか?そうは見えなかったが、人は見かけによらない、のかもしれない。ちなみにアンコールもわたしだけ踊っていた。

 

その後

なんやかんやあってめでたくオタクの扉を開いた鴨ちゃんは、気づいたらWANNA BEEEE!!!を全形態手に入れ(WANNA BEEEE!!!とキ・ス・ウ・マ・イの形態の見分けられなさはレベチなので本当にどうにかしてほしかった)、気づいたらアイノビートを買い、気づいたらMy Resistance -タシカナモノ-/運命Girlを買い、気づいたらファンクラブに入り、気づいたら傾けたら柄が変わる会員証(レンチキュラー印刷)を得ていた。立派なオタクの出来上がりである。好きな芸能人は数多けれど、ここまで入れ込んだのは初めてだった。それからのオタク生活は、まあ好きだからこそ辛いこともあったのは事実だが(シャララ狩りとか今でこそ祭りみたいな扱いだがリアルタイムでは心臓握りつぶされるかと思った)、総合的に見れば楽しくて楽しくてしかたなかった。オタクにならなきゃできない楽しい思い出がたくさんできた。きっとそれらはこれからも増えていくのだと思う。そう信じている。

 

オタクダメ押しこれでもか

ビギナーズ!やWANNA BEEEE!!!で北山宏光さんにメロメロ(死語すぎる)になった当時、クラスメイトであるジャニオタ友達にキスマイにはまっていることを伝えたところ、声を大にして「キスマイBUSAIKU!?を見ろ!!!」と言われた。

は?????

グループ名にBUSAIKUがついてることある?それが番組になってることある?ね~〜〜よ。どういうこと?好きになったジャニーズグループがグループ名にBUSAIKUを冠した番組をやってるってどういうこと?????

え………………まじその番組なに………………とドン引きしながら勧められるがままに番組を見た(当時はまだ特番)ところ

 

ほんと腹ちぎれるかと思った。

 

キスマイちゃんたちは、お笑いが上手、というより、とにかくピュアだから、だからこそキスブサの映像企画がはまったんだと思う。ばっしゃーやっちゃうんぬなんて狙ってもでてこねぇよ……(好きになる以前のキスブサは友達が録画を見せてくれました)。

まじ好きなのが北山さんの「カッコいい看病でのキスの仕方」。まず体調悪いときにキスすんなよとか思っちゃうのだが、一旦それは置いておいて、しんどいのにキスをするってことを受け入れたとしても北山さんのはやばかった。

え、説明するのもなんか違うんだけど、えーっと、えーっと…………おくすりをのませるたいみんぐできすというかくちうつしをしていました完。

(審査員やスタッフさん含めたスタジオ一同ドン引きだったのだが北山さん本人はなぜだか自信満々で、「世の中の女性がわからない」と言ったり、撮影時は褒めていたのにスタジオでは引いているスタッフに対して「いいっすよいいっすよって言ってたじゃん!!!」とぷちおこだったりした。カワ(・∀・)イイ!!)

惚れた相手がおっちょこズレズレボーイだったこともありますます北山宏光さんへの思いは高まったのであった。口移しでより好きになるってなに。

 

今後

今回の北山宏光さんのグループ卒業について、これはもちろんさみしく、まだ完全に受け入れられたわけではない。しかし、この卒業という出来事が、わたしにとって悲しみの象徴ではなく、長い北山宏光さん応援史の中の、ひとつの区切りであれば、ひとつのパラダイムシフト的なタイミングであればいいなと思う。惜しむ気持ちはあれども、わたしとしてはなるべく笑顔で背中を押したい。好きになった歴史を思い返しながら、ああこんなことがあったな、こんな人だから好きになったんだなと再認識し、その思いを胸に第二の人生を応援できるようになればいいなと思う。実際今回みたいに好きになった当時のことを思い出すとすごくわくわくするし、わたしは正しい人を好きになったなという気持ちになる。素敵な人だから好きになっただけなのに、わたしったら見る目あるじゃんと、自己肯定感まで上がるのだ。そんな感情を与えてくれるアイドルという職業は、わたしにとっての北山宏光さんは、この上なく人に広く光を与える存在だと心から思う。

サヨナラよりアリガトウ

そう心から言えるように、今までの思いを整理し、これからの応援に気持ちを向けられるようにしたい。Good-byeよりThank youだからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやむりかもーーー全然辞めてほしくないーーーこの期に及んで全然辞めてほしくないーーーみったんのおばかーーーだいすきだぞーーーーーーー